スバルの360cc軽用 左:純正 右:流用品
ポート位置がピストンピン方向に対して左右斜めにオフセットしている非常に珍しい形状
ボア61.5→66ミリで410ccになる計算
旧車等で、修理を行うに当たり「部品が無い」場合の対処法は
のいずれかになると思う
1について、解決まで先の見えない長い時間を費やすことを覚悟せねばならず、上手く見つかっても往々にしてプレミア価格だったりする
2、修理に要するコストと、修理後の品質性能の見極めが重要
また、既に充分実績のある技術・手法と、中には疑問符のつく手法もあるので注意を要する
3、物によっては、大量生産で数万個の数を作るのと、1個~数百個程度作るのでは単価が大幅に異なる場合がある
そのような訳で他機種流用というのはそこそこ需要がある
エンジン部品の事例として多いのが、ピストン、バルブ、コネクティングロッド・・・といった所
いずれも破損品の修理に向かない、製作するのにコストのかかる部分
また単純に欠品の代用だけでなく、排気量拡大、ビックバルブ等々スープアップとしての側面も大きい
ピストンの場合、ボア、ピン径、ピンハイト(コンプレッションハイト)、全長、ピストントップ形状・・・といった条件から検索していく訳だが、
2ストロークの場合、ピンハイトは燃焼室容積・圧縮比だけでなく、掃、排気ポート開口時期を規定し、
さらにスカートの長さ、形状が吸入ポート開口時期を規定する
多少であれば各部の加工で辻褄合わせる事が出来るとしても、条件に合った流用品を探し出すのは非常に困難である
また、最近の設計ではケースリード等が主流で、吸入側へ切欠きや開口があるものが多く、旧車に多いピストンバルブへの流用品探しは選択肢が非常に狭まる
故に今回のスバル360の様な特殊形状の流用ピストンが見つかるのは、奇跡と言っても差支えないと思われる
当社は流用部品のデータについて相当量の蓄積があるが、今回のように上手く見付かる事例は約8割といった所か
なお流用部品等による改造のいかなる結果も各人の自己責任である旨念のため書き置く
22時45分本日の業務終了 以上
コメントをお書きください
丸山 (日曜日, 20 11月 2011 13:08)
御社のH.Pのスバル360のピストン流用の記事を拝見させて頂きました。
出来れば、シリンダーも送るのでボーリング加工も含みでお願いしたいのですが、如何でしょうか?
結果が悪くても自己責任でOKです。流用ピストンも去ることながら、ボアUPによるトルクのの増加等も大変興味があります。
金額等分かればご提示して頂ければ幸いです。
r-techengineering (日曜日, 20 11月 2011 18:11)
丸山様お問い合わせありがとうございます
当HP「お問い合わせ」よりメール送信していただければ、折り返し詳細な作業内容見積もりをお送りいたします
以上よろしくお願いいたします
高山 (月曜日, 04 3月 2013 17:26)
まだ在庫有りますか?
r-techengineering (月曜日, 04 3月 2013)
高山様お問い合わせありがとうございます
流用元も古い機種ゆえ供給に不安あり、一応多めに確保はしています。
遠藤 智 (月曜日, 27 11月 2023 20:06)
まだ 在庫ありますか?
r-techengineering (火曜日, 28 11月 2023 13:24)
遠藤様
在庫は確保してあります
当HP「お問い合わせ」よりメール送信していただければ、折り返し詳細な作業内容見積もりをお送りいたします
以上よろしくお願いいたします
遠藤 智 (日曜日, 24 3月 2024 00:01)
スバル360ccのピストンを探しています endogumi works@icloud.com
磯田政弘 (金曜日, 29 3月 2024 08:01)
LA21ミニカのピストンを探してます
スバル360ccのピストンは使えませんか
r-techengineering (土曜日, 30 3月 2024 22:26)
礒田様
使えないと思いますよ